「コミュニケーション能力」の解説と、確実に高める方法

ここでは、ビジネスで必要とされている「コミュニケーション能力」を解説します。
コミュニケーション能力の定義
コミュニケーション能力は「相手の課題を解決したり、願望の実現に導く能力」と定義できます。
コミュニケーショ能力をわかりやすい例として「ドリルの穴理論」という有名な理論があります。
ホームセンターでの店員とお客さんとのやりとりです。
お客「4mmのドリルはありますか?」
店員「申し訳ございません。品切れとなっております」
お客「そうですか。出直します」
このお客さんは、「ドリルそのもの」が欲しかったのでしょうか。
そうではなく、穴を開けたかったはずです。
コミュニケーション能力が高い店員は、ドリルを買いに来た目的をヒアリングし、「錐(キリ)でも、お客様が抱える課題が解決する」と気付き、錐(キリ)を提案することができます。
他の例としては、仕事と家庭の両立に悩む人の課題解決を考えてみましょう。
体力、経済的、人間関係、介護・・・など、解決すべき問題を整理するお手伝いをすることも、高いコミュニケーション能力と言えます。
この場合、解決策を提示しなくても、「整理」したことで解決の糸口がみつかるきっかけを作れたことが成果です。
コミュニケーション能力を高めるには
では、コミュニケーション能力を高めるにはどうすればよいのでしょうか。
それは、相手の幸せを真剣に考えることです。
- どうなったら相手は幸せになるのか。(ゴール)
- いまはどういう状況なのか。
を真剣に考え、相手から情報を引き出し整理することです。
そして、ゴールといまの差分を導き出して、どれだけの時間をかけて差分を埋めるかを相談者とともに考える。
なお、相手から情報を引きだすにあたっては、必ずしも会話である必要はありません。
メールでもLINEでも間の課題解決、願望が実現するなら、手段は問わないと考えてよいでしょう。
コミュニケーション能力の誤解
世の中では、コミュニケーション能力について誤解されているケースがよくあります。
「話し上手」は誤解
課題解決、願望実現に導くにあたって、必ずしも話し上手である必要はありません。
何かを伝えることよりも、情報を引き出して整理することの方が重要だからです。
また、情報を引き出すための質問も、場合によってはメールでもLINEでもいいわけですから、「話し上手」は誤解です。
「すぐに、人と仲良くなれる」は誤解
課題解決、願望実現に導くにあたって、「すぐに、人と仲良くなれる」は本質的ではありません。
たしかに、情報を引き出す際に相手の気持ちがほぐれるような雰囲気作りは大切です。
しかし、そういう雰囲気を作れない人であっても、相手の幸せを真剣に考えていれば、相手にその気持ちは伝わりますし、情報は引き出せるはずです。
具体的にコミュニケーション能力を高める方法としては、親、兄弟、友人などから始めてみるのもいいかもしれません。