体育会系は就職しやすいですか?

当サイトに求職者の方から以下のような質問をいただきました。
体育会系の部活動に所属している方は就職しやすいというのは本当ですか?
以下が回答した内容になります。
有利になるのはケースバイケース
体育会系が有利になるケースは存在するようです。
その背景には「上下関係の厳しさ」や「理不尽への耐性」が重視されていたという見方ができるかもしれません。
スポーツコメンテーター為末大さんは体育会系の人材について以下のように述べています。
体育会系人材の特徴として理不尽耐性があるという話をよく聞く。
確かに、長くスポーツをしていると苦しい状況でも粘れる人間は多い。
一方で、体育会系は上意下達の文化が強く、イエスマンで指示待ちが多くなっているという批判もある。
競技において理不尽耐性が求められる局面は大きく分けて二つある。
一つは押し付けられたことに耐える力。
例えばチームの方針が自分の意見と違っていてものみ込む。
また、先輩に様々なことを押し付けられても、それを受け入れる。
自分を抑えて、現状を受け入れる力ともいえる。
もう一つは、目標に対し障壁となるものとぶつかった時に耐える力。
例えば優勝を目指しているチームでエースが怪我(けが)をして状況が危機的になった時や、4年間五輪を目指してきたのに予選で怪我をして逃してしまった後だ。
せっかく積み上げてきたものがだめになった局面で、崩れずに粘る力のことだ。
一昔前は、「押し付けられたことに耐える力」が求められていたかもしれませんが、現在は自主性を重んじる動きがあり、一概に「理不尽への耐性」を体育会系の特徴と呼ぶのは適切ではないかもしれません。
そして、ワークライフバランスや柔軟なカルチャーを持つ会社は1つ目のような特徴を求めない傾向があります。
また、「目標に対し障壁となるものとぶつかった時に耐える力」は必ずしも体育会系に限ることでないという見方ができます。
よって、必ずしも「上下関係の厳しさ」や「理不尽への耐性」を持ち合わせていなくても不利になるとは言えない状況にあります。
大切なのは、あなたが応募しようとする会社の理念やカルチャーに共感できるか、そしてどのような人材を求めているかを把握することです。
以上を参考に会社選びをしてください。