安定を得るために、接客を辞めて手に職をつけたい

先日、当サイトに求職者の方から以下のような質問をいただきました。
現在、接客の仕事をしています。
いまの仕事を辞めて、資格や知識を要するような仕事に転職したいと考えています。
接客よりも、手に職をつけるほうが将来の安定につながると考えたからです。
そのような考えについて、どう思いますか?
どのような考えで対応すべきかを考察します。
手に職をつけると将来は安泰なのか
「手に職」とは、特定の技術や知識を身につけ、その技術や知識をもって仕事に従事することを指します。
かつて、活版印刷を行う印刷職人は「手に職」の仕事として定着していましたが、デジタル印刷の普及により、現在ではほとんどの印刷職人が失業しました。
「手に職」の仕事として寿司職人も挙げられます。
近い将来、寿司職人は高級店だけになり、あとは機械が握るようになり、高度な技術を持つ職人だけが生き残る時代がくるかもしれません。
つまり、「手に職をつける」は必ずしも安泰とは限らないと考えるのが現実的です。
接客という仕事について
接客という仕事は、顧客に不満を感じさせず、満足感を得てもらうことを目的としています。
このような仕事は「感情労働」と呼ばれ、看護師や介護士、教師、保育士なども含まれます。
「相手の気持ち、感情を推し量り、いかに居心地よくしてもらうか」は非常に高度なものであり、AIやロボットに置き換わりにくいとされています。
つまり、考え方によっては、接客の仕事のほうが安泰と考えることもできます。
社会の情勢に合わせた柔軟な対応を
これからは、「これをしておけば安泰」と言えない時代になってくるかと思われます。
相手の気持ちを推し量ることができるAIやロボットが出現すれば、接客という仕事も衰退する可能性があります。
少し先を見据えて職業を選択することをお勧めします。