転職したいのですが、資格がないのは不利でしょうか?

結論としては、「資格が有利になる」場合と「資格がなくても影響がない」場合があります。
見極める方法は、「求人企業が求めるパフォーマンスに資格が必要か、あるいは役立つか」という分析です。
タクシードライバーに「英検2級」という資格は有利でしょうか
タクシードライバーを募集する企業は、どんなパフォーマンスを求めるのでしょうか。
求められるパフォーマンス要件
- 乗客への礼儀正しさ
- 安全意識、丁寧な運転(交通違反が少ない)
- ストレス耐性がある(交通渋滞や難しい乗客との接触など、ストレスの多い状況に対処できる)
- 清潔感
このことを考えると、「英検2級」という資格は必要なさそうです。
必要なのは、「普通二種免許」です。
場合によっては、二種免許を持っていなくても入社後に取得費用を負担してくれるケースもあります。
なお、都心や観光地など、英語をネイティブとする方が乗車するケースが多い地域では「英検2級」は有効かもしれません。
求人企業が「介護タクシーもお願いしたい」という場合は、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」を保有していると有利になるでしょう。
一般事務の仕事に「MOS資格(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格)」は有利でしょうか
一般事務の求人を見て、「この企業が求めるパフォーマンスを発揮できそうだ」と思うことができれば、過去の経験・実績をきっちりと示すことで採用が期待できます。
必ずしもMOS資格が有利に働くとは限りません。
大切なのは、「求人企業が求めるパフォーマンスを発揮できることを示す」ことです。
資格が有利と言えるケース
タクシーの例で挙げた「介護職員初任者研修」のように、「プラスアルファ」と受け取られる資格は有利に働くケースがあります。
しかし、全く関係のないプラスアルファとも受け取られない資格を並べても有利になるとは限りません。
むしろ「なぜ、この仕事に関係のない資格を並べるのだ?」という印象を与える可能性もあります。
以上、参考にしていただけたらと思います。