転職活動は「働きながら」と「退職後」のどちらがベストか

転職活動を進める際、在職中に行うべきか、辞職後に専念すべきかについて悩む方々に向けて解説します。
そもそも、「なぜ迷うのか」を考えてみます。
辞めてからのほうがいいのではないかと思うケース
転職活動に必要な時間が取れない
仕事をしていると、転職活動に必要な作業のための時間が取れないと思われるケースです。
では、本当に時間が取れないのかを検証するために「転職活動に必要な作業」を挙げてみます。
準備
- どんな仕事に、どんな条件(待遇など)で働きたいかを決める
- 自分はその条件に当てはまる仕事ができるのか、十分に考える
- 自分がその仕事ができる根拠を資料としてまとめる
仕事を探し、応募する
- 転職サイトをピックアップし、自分の条件にマッチする仕事がないか検索する
- 各転職サイトで希望条件を登録し、マッチした求人があれば通知が来るように設定する
- スカウトが受けられる設定をする
- 希望にあう求人が見つかれば、応募する
- 場合によっては転職エージェントに登録する
応募しても不採用になった場合
- 相手が望む人材である証明ができなかったことが原因
- なぜ証明できなかったのかを分析、改善して次の応募に臨む
転職活動に必要な作業は、おおよそこのようなものだと思われます。
漠然と時間が足りないと考えるのではなく、以上のように必要なことをリストアップした上で、「働きながらでもできる」「やめないとできない」の判断をすることをお勧めします。
スキルアップの時間が取れない
仕事をしていると、スキルアップするための時間が取れないと思われるケースです。
人によって必要とするスキルアップは異なります。
- なぜスキルアップが必要なのか?
- どんなスキルアップが必要なのか?
- スキルアップまでにかかる時間は?
必要とするスキルが、学校に通う必要があれば辞めるほうがいいかもしれません。
スキルによっては、通勤時間や、帰宅後、週末の時間を使うことでスキルアップが可能かもしれません。
スキルアップの場合も漠然と時間が足りないと考えるのではなく、「なぜ」「どんな」「必要な時間」を踏まえ、「働きながらでもできる」「やめないとできない」の判断をすることをお勧めします。
なお、自己都合での退職の場合、失業保険をもらえるまで3ヶ月かかることを念頭に置いてください。
「働きながら転職活動」と「辞めてから転職活動」はほぼ半々
「働きながら転職活動した人」と「辞めてから転職活動した人」の人数は、ほぼ半々というアンケートデータがあります。
その一方で、74.2%が「働きながら転職活動した方がいい」と回答されています。
その理由は、以下のとおり
- 金銭面の安心感がある
- 精神的な余裕をもてる
- キャリアにブランクができない
- 転職失敗時のリスクを回避できる
1位に関して考察します。
転職活動開始から採用までの期間は、一般的に3~6ヶ月程度だそうです。
先ほど挙げた「転職活動に必要な作業」の「準備」が十分に整っていればもっと早く転職できる可能性が高まるし、そうでなければ長引きそうです。
いずれにしましても、この準備が在職中でもできると判断できれば、辞める必要はないかもしれません。
3位のブランクは、あまり気にする必要はないと思います。
正直になぜブランクがあったのかを書いてもいいと思います。
仮に、そのブランクの理由がネガティブな内容であっても、大切なのは「いま」ではないでしょうか。
ネガティブだった自分を受け入れ、どう変化すべきかを分析して行動した結果、「いまはポジティブである」ということを示すことができれば、採用が期待できます。
以上のように、最終的にどちらがベストなのかは、個人の状況によって異なります。
慎重に検討し、ご自身に最適な方法を選んでください。