30代で正社員経験がない場合、就職活動において不利な状況にあるのか

30代で正社員経験のない方は就職活動において不利な状況にあるのかについて、具体的な数字や統計を元に考察します。
統計によると、30~34歳の就職成功率は18%となっています。
つまり、5人に1人しか就職に成功していない状況が窺えます。
年齢別に見ても、若年層ほど成功率が高く、年齢を重ねるにつれて数値が低下しています。
- 20~24歳:32.7%
- 24~29歳:25.5%
- 30~34歳:18.1%
- 35~39歳:15.5%
- 40~44歳:15.6%
なぜ年齢を重ねるにつれて数値が低下するのか
正社員経験がない場合、求人企業は不利な印象を持つことがあります。
一般的に「いままで何をしていたのか?」「長続きするのか?」という印象を持つようです。
「いままで何をしていたのか?」をしっかりと説明し、「長続きする」ことを信用してもらえれば採用が期待できます。
「採用率18.1%」に入れなかった人は、「いままで何をしていたのか?」の印象が悪くて未来が期待できず、長続きしないだろうと判断されたことになります。
しかし、中には実際には未来が期待できる人材であり、かつ長続きする素質を持っているのに、説明のために不採用になったケースもあるはずです。
採用が期待できるアプローチは?
ポイントは「いままで何をしていたのか?」の内容良し悪しではなく、現在のあなたです。
仮に怠惰な生活を送っていとしても、「いまはそうではない」という根拠を示し、「なぜ今、正社員として働きたいのか?」をしっかりと説明することが重要です。
例えば、「毎日5時に起きている」「毎日10kmジョギングしている」など、いままでやらなかったことを「継続している」という事実を作ることが大切です。
もちろん仕事の難易度や種類のよって、「継続している事実」の内容が異なります。
求人内容や会社ホームページなどから「何が適切か」を検討してください。
具体的な行動や習慣を紹介し、小さな積み重ねを強調することで信頼感を醸成できます。
「やる気だけはあります」といった根拠のない意思表明は信頼性に繋がらないので注意が必要です。
継続性のある信頼たりうる実績がない場合
先ほど挙げたような事実がない場合、アルバイトから始めることも一つの手段です。
例えば「正社員で働きたいが、信用されないのは理解している。だから1年のアルバイトを通じて、正社員として採用してもらえるか判断してほしい」というような相手のリスクが少ないアプローチも考えられます。
以上、検討してみてください。