50代の転職成功率は5%だそうですが、58歳の私はどうしたらいいでしょうか?

当サイトに求職者の方から以下のような質問をいただきました。
現在、転職を検討しています。
50代の転職成功率は5%という話を聞きました。
58歳の私はどうしたらいいでしょうか?
以下が回答した内容になります。
なぜ50代の転職成功率は5%なのでしょうか
「50代の転職成功率が5%である理由」を分析し、課題が解決すれば5%の中に加わることができるのではないでしょうか。
まずは、年齢別の5%転職成功率を確認してみます。
下記のグラフは、2022年度の年齢階級別転職入職率です。(厚生労働省「雇用動向調査」)
50代が他の年代に比べて低いことがわかります。
では、なぜ50代の転職成功率が低いのでしょうか。
「50代 転職成功率 5パーセント」で検索すると様々な情報が得られます。
- 年齢的に扱いづらい人材と思われる
- 人件費が若い世代よりも高くなるから
- 「現年収かそれ以上の年収で転職できる」というように自身の市場価値が把握できていない
- プライドが高く扱いにくい
以上が5%である理由と考えた場合、それらを克服すれば採用が期待できます。
「扱いづらい」について
「扱いづらい」は具体的には、「長年の経験によるやり方に固執する」「人の話を聞かない」などが考えられます。
これは「プライドが高い」にも共通します。
この課題を解決するには、履歴書や面接で「私は柔軟な考え方を持ち合わせている」といったPRが必要になります。
単にそう言うだけでは信用してくれません。
実際に、そういう行動を取っていることを示す必要があります。
このPRをするにあたっては、「扱いづらい人材かどうか」のチェックが必要です。
家族やご友人など、忖度なく評価してくれる人にチェックしてもらいましょう。
仮に「あなたは扱いづらい面がある」と評価されても心配ありません。
その評価を素直に受け入れ、いまから直せばいいわけです。
- 自分は扱いづらい人間だとは思っていなかった
- 長年、「言ってもムダだ」と思われていることに気づいた
- これから10年、20年働く必要がある以上、その評価を素直に受け入れるべきだと考えた
- それ以降、人の話を聞き、行動を変えてきた
- その結果、家族からも「変わったね」と言ってくれるようになった
というように「扱いやすい人材」としての実績を積み重ねることで課題が解決します。
このような考え方で一つずつ課題を解決していく
「人件費が若い世代よりも高くなるから」に関しても同じような考え方で課題が解決できます。
これは、「同じパフォーマンスなのに、なぜ年齢が高いからといって高い報酬を払わなければいけないのか」という考えが背景にあると考えられます。
もし、若い世代よりも高いパフォーマンスが発揮できるなら、それを証明する資料を作れば課題は解決します。
逆に同じパフォーマンスなら、その世代を同じ報酬を受け入れると解決します。
以上のように、「なぜ5%なのか」を分析し、ひとつひとつの課題を解決し、5%に加われるようがんばってください。