「事務職」の職務経歴書の書き方

ここでは、事務職の職務経歴書の書き方を解説します。
まずは職務経歴書を書く目的を把握しよう
職務経歴書は、人事担当者が「採用後にあなたが期待どおりのパフォーマンスを発揮できるかどうか」を確認するために存在します。
つまり、職務経歴書は「私は求められる働きをする人間です」ということを証明するための資料ということになります。
ということは、その求人は「何を求めているのか」をしっかりと把握することが必要です。
「書きたいことを書く」のではなく、目的を踏まえて書くことを意識してください。
その求人は何を求めているのか
求人によって、求められることは異なります。
事務職には様々な作業があります。
- 電話による問合わせ対応
- メールによる問合わせ対応
- 来客の対応
- 請求書の作成と送付
- 顧客情報の管理などなど
それぞれの求めに対して、職務経歴書で強調すべきことは異なります。
たとえば、メール問い合わせや顧客情報管理のようなパソコンを使うよりも、電話対応や来客対応がメイン業務の場合、パソコンのスキルを強調してもあまり意味がありません。
たとえば電話対応の場合、「電話対応によって、スムーズにお客様の課題解決に導く」という根拠を示す必要があります。
それができれば、人事担当者に「期待どおりのパフォーマンスを発揮してくれそうだ」と認識され、採用が期待できます。
求められるレベルの理解も必要
エクセルを使用する業務で、四則演算ができれば十分という求人があったとします。
もし、あなたが高度なスキルを持っている場合、その高いスキルを強調する意味はあるでしょうか。
それよりも、エクセルを使う業務の目的を理解し、その目的を忠実に実現できる根拠を示す方が効果的です。
高いスキルは、プラスアルファとして記載しましょう。
そうすることで、「エクセル業務を任せられる。そして場合によっては高度なことも任せられそうだ」という印象を与えることが期待できます。
事務としての経験をすべて書くべきか
すでに述べたように、履歴書を書く目的は、人事担当者に「この人を採用すれば、期待どおりのパフォーマンスを発揮できる」と思わせることです。
つまり、「求人企業が期待する仕事」に関することを書くべきで、そうでない業務経験を書いてしまうと「ノイズ」と感じられる可能性があります。
人事担当者は、多くの場合、人事だけでなく他の業務にも携わっています。
場合によっては、「読みたくないものを読ませてしまう」ことによって、残念な結果になる可能性があります。
もちろん、守備範囲が広いことを強調することは有意義なケースがあるので一概にNGとは言えませんが、「書きたいことを書く」のではなく、相手の気持ちを配慮を意識して書くことが大切です。
書いた後は「書きたいことを書いてはいないか。相手が納得するために必要なことだけを書いているか」を確認しましょう。
ベストなのは、第三者にチェックしてもらうことです。
以上、参考にしていただけたらと思います。