採用につながる履歴書の書き方

ここでは、採用につながる履歴書の書き方を解説します。
「履歴書の書き方がわからない」「一生懸命書いてるのに、書類選考で落ちてしまう」という方はぜひご覧ください。
履歴書を書く目的
まず、「なぜ履歴書を提出するのか」という目的を知る必要があります。
履歴書は、企業が「採用基準に満たす人かどうかを判断する」ための書類です。
ということは「応募しようとする企業は何を求めているのか」を知る必要があります。
そして、「私は、貴社が求めることに応える人材です。その根拠はこれです」という履歴書にすることが必要です。
書類審査で落ちるのは、そういう履歴書ではなく「言いたいことを言っている」というケースがほとんどです。
履歴書を提出する目的は、採用担当者に「なるほど。このひとは求める人材像に近いな」「給与と同等、それ以上の働きをしてくれ人だな」と思わせることです。
その点を念頭に履歴書を作成してください。
企業は何を求めているのか
求人広告や、会社ホームページを見て「企業は何を求めているのか」をチェックしてください。
たとえば、下記のような情報が記載されている求人広告について考えてみましょう。
- 求人広告に記載されている内容
当社は、人間関係を大切にする会社です。
なぜなら、スタッフ同士が協力し合い、チームワークを発揮することで目標が達成できると考えているからです。
そのことにより、メンバー個人の成長にもつながると考えています。
この求人に応募する際、履歴書に以下のような内容を書くと、人事担当社にどういう印象を与えるでしょうか。
- この求人に対する履歴書の内容
私は、これまでに幅広い商品を販売し、高い実績を上げてきました。
前職では、飛び込み営業を経験し、そこで自信をつけました。御社で採用していただけたなら、トップの成績を収める自信があります。
私のモットーは、人と同じことをしないことです。周りの人と同じことをしていたのでは、結果は変わりません。
そのため、常に新しいことを学び、自己成長に努めています。
とても一生懸命書かれていて熱意も感じます。
しかし、ズレを感じませんか?
企業側は、チームワークを重視する一方で、この方は一匹狼のように見えます。
おそらくこの履歴書は書類審査に通らないでしょう。
この方は、ガンガン営業をこなす人材を欲する企業に応募するべきです。
この自己PRは、応募する会社を間違えたパターンです。
では、次の求人広告の例を見てみましょう。
- 求人広告に記載されている内容
旅行会社での営業スタッフのサポート(手配業務や企画書作成、プレゼン資料の作成など)をお願いします。
この求人に応募する際、履歴書に以下のような内容を書くと、人事担当社にどういう印象を与えるでしょうか。
- この求人に対する履歴書の内容
パワーポイントを使えます。
これを見た人事担当者は、「パワーポイントを使えますとあるが、企画書やプレゼン資料を作れるほどのスキルなのか?」と思ってしまいます。
この場合、過去に作った企画書やプレゼン資料を添付すると、一目でスキルが伝わります。
いかがでしょうか。
これまで書類審査で落ちてきた方は、本当は相手が求めることに応える人材であるのに、正確に伝えていなかったからではないでしょうか。
気持ちではなく、事実と数字で伝えよう
「やる気だけは誰にも負けません」といった履歴書を見かけることがあります。
おそらく、本当にやる気があるんだと思います。
しかし、人によって「やる気の度合い」が違いますし、「やる気のある根拠は何なんだろう?」「そのやる気は永続的に続くものなのだろうか?」という印象を与えます。
人事担当者は、このような根拠を示さない気持ちや感情による自己PRを信用することはありません。
それよりも、過去の経験や実績の中から「事実」と「数字」を用いて「私が給与と同等、それ以上の働きができる根拠」を資料として示すことが重要です。
理念や会社のカルチャーに共感していることを伝えよう
入社後、「こんな企業だとは思わなかった」と感じることで早期に退職してしまうケースが多々あるようです。
そのほとんどは、会社の理念(考え方)やカルチャーと、自分の価値観との乖離からくるものです。
給与や休日などの待遇面だけでなく、求人広告や、その会社のホームページなどから、その会社の理念やカルチャーをしっかり読み取りましょう。
入社後、自分が働いている姿が想像でき、自分自身の価値観に会い、気持ちよく働ける姿がイメージできる会社に応募しましょう。
そして、どういう点において、自分の価値観と合ってるかをしっかりアピールすれば採用に一歩近づきます。
以上、参考にしていただけたらと思います。