看護師の職務経歴書の書き方:キャリアガイド:採用を勝ち取るためのアドバイス集【社労士監修】|仕事探しの求人サイトQ-JiN
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看護師の職務経歴書の書き方

公開日:2023年8月29日
看護師の職務経歴書の書き方

ここでは、看護師の職務経歴書の書き方を解説します。

まずは職務経歴書を書く目的を把握しよう

職務経歴書は、人事担当者が「採用後にあなたが期待どおりのパフォーマンスを発揮できるかどうか」を確認するために存在します。

つまり、職務経歴書は「私は求められる働きをする人間です」ということを証明するための資料ということになります。

ということは、その求人は「何を求めているのか」をしっかりと把握することが必要です。

「書きたいことを書く」のではなく、目的を踏まえて書くことを意識してください。

その求人は何を求めているのか

求人によって、求められることは異なります。

「ICUを担当してほしい」「マネージメントもしてほしい」「内科の一般外来を担当してほしい」などなど。

それぞれの求めに対して、職務経歴書で強調すべきことは異なります。

たとえば、ICUの場合は重篤な患者を担当するので「急性の病状を正確に評価し、適切な処置やモニタリングを行うスキルが必要」とされているかもしれません。

その場合、あなたの経験に基づき「急性の病状を正確に評価し、適切な処置やモニタリングができる」という根拠を示す必要があります。

それができれば、人事担当者に「期待どおりのパフォーマンスを発揮してくれそうだ」と認識され、採用が期待できます。

求められるレベルの理解も必要

看護師としての基礎的なスキルを持っていればOKという求人があったとします。

もし、あなたが高度なスキルを持っている場合、その高いスキルを強調する意味はあるでしょうか。

強調すべきなのは、いかに基礎を十分に踏まえているかという点です。

高いスキルは、プラスアルファとして記載しましょう。

そうすることで、「基礎的なことが任せられる。そして場合によっては高度なことも任せられそうだ」という印象を与えることが期待できます。

よくある「看護師:職務経歴書のアドバイス」の誤り

看護師の職務経歴書の書き方として、以下のようなアドバイスを見かけることがあります。

  • 職務経歴の並べ方: 最新の経験から過去の経験へと逆順に記載していきます。看護師としてのキャリアを時間順に整理しましょう。
  • 職務内容の具体的な記載: 各職務で行った具体的な業務や責任を記述します。看護業務、患者ケア、医療チームとの連携、緊急対応など、看護師としてどのような役割を果たしたかを詳しく示しましょう。
  • 実績の強調: 数値や統計を用いて、成果や実績を示すと効果的です。例えば、患者数の増加、医療ミスの減少、トレーニングプログラムの導入などを挙げてみてください。
  • スキルと資格: 看護師としての専門スキルや資格を明記しましょう。CPRトレーニング、特定の専門分野への知識、認定資格などが該当します。
  • 教育と研修: 看護学校や研修プログラムでの学歴や研修内容をリストアップし、専門知識やスキルの獲得を示します。
  • 言語やコミュニケーションスキル: 看護師としてコミュニケーションが重要ですので、コミュニケーション能力や外国語スキルなども記載しましょう。
  • 志望動機: なぜその病院や施設に応募したいのか、自身のキャリア目標と求人のマッチングを簡潔に記述します。
  • レイアウトとフォーマット: 職務経歴書は整理されたフォーマットで作成し、見やすさを意識します。適切な見出しや箇条書きを使用することで、情報を整理しやすくなります。
  • 校正と確認: 誤字や脱字がないか、文法や表現が正しいかを確認しましょう。他人にも校正してもらうことで、見落としを防げます。

一見、なるほどと思いそうですが、重要な点が抜け落ちています。

たとえば、さほどコミュニケーションが重視されない業務があるかもしれません。

コミュニケーションスキルよりも、専門知識と技術が求められる場合、コミュニケーションスキルを強調する必要があるでしょうか。

つまり、職務経歴書の書き方に汎用的なものはありません。

いかに相手が求めることを理解し、「なるほどと思ってもらえるにはどう書けばいいか」を意識してください。

また、「びっしり書くのはNG」というアドバイスも見かけます。

これも、ケースバイケースです。

相手が聞きたくもないことをダラダラ書くのはNGです。

しかし、「人事担当者に期待どおりのパフォーマンスを発揮してくれそうだと認識してもらうには、3000字必要」と判断したのであれば、それだけの文字数を書くべきです。

その際、「書きたいことを書いてはいないか。相手が納得するために必要なことだけを書いているか」を確認しましょう。

ベストなのは、第三者にチェックしてもらうことです。

以上、参考にしていただけたらと思います。

著者
児島章浩求人サイトの運営に20年以上従事
これまでの経歴

求人サイトにおける求職者からの問い合わせや相談に対して、約20年にわたって対応してきました。

その経験から、求職者のニーズを理解し、的確なアドバイスを提供することができます。

同時に企業のニーズも把握しているので、その視点によるアドバイスで好評をいただいています。

監修者
中井智博社会保険労務士

信頼性の高さを保つため、社会保険労務士による専門的な監修を受けています。

社会保険労務士は、人に関する幅広い知識と経験を有した専門家です。

専門的な見解に基づいた監修により、履歴書の書き方や仕事探しの心構えについての信頼性の高い情報を提供しています。

これまでの経歴
  • 2004年 厚生労働省 事務官として入省
  • 2012年 社会保険労務士として勤務
  • 2015年 社会保険労務士事務所を開業

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