試用期間中の退職を簡単、ポジティブに伝えるコツ

ここでは、「試用期間中の退職を簡単、ポジティブに伝えるコツ」について解説します。
試用期間とはいえ「労働契約」を結んでいるので、その会社を退職したのは事実です。
また、記載していない事実が判明すると経歴詐称と判断される可能性があります。
そういった理由から、試用期間中の退職は経歴に記載するのが一般的です。
一方、試用期間で辞めた経歴を書くとなると躊躇してしまいますよね。
でも大丈夫です。躊躇なく書く方法をお伝えします。
なぜ、試用期間で辞めた経歴を書くことに躊躇するのか
それは、「ウチに転職しても、また早期に辞めるんじゃないか」というマイナスイメージをもたれることを懸念するからですよね。
ちゃんとした正当な理由があれば、それを書くことで人事担当者は納得するはずです。
また、正当な理由がない場合(ご自身の怠惰が原因など)も問題ありません。
ちゃんとした書き方があります。
まずは、正当な理由がある場合についてケース別に書き方をご紹介します。
家庭の事情が急変した場合
家族の介護など、家庭の事情が突然の変化によって辞めざるを得ない場合、これは正当な理由です。
具体的にどのような介護が必要だったかを記載し、人事担当者に「それは辞めざるを得ないですね」と思わせるようにしましょう。
プライバシー上、あまり詳細を書くことは抵抗があると思いますのでバランスを考えて記載しましょう。
なお、現在は介護する必要がなくなったことも合わせて記載してください。
そして、介護を通じて今後の人生、仕事に役立つ経験を得られたのであれば、その旨も合わせて記載しましょう。
その経験がポジティブとして捉えられます。
逆に、現在は介護する必要がなくなったことを記載しないと「現在でも介護が必要」と認識されると不採用につながる恐れがあります。
体調不良による退職の場合
仕事に支障が出るほどの病気になり働けなくなってしまう場合も正当な理由です。
このケースも人事担当者に「それは辞めざるを得ないですね」と思わせるように記載しましょう。
現在は、働ける状態にあることも合わせて記載してください。
主治医による「現在は、このような状況にあり、この仕事をするにあたって支障はない」というコメントをもらって記載すると、人事担当者の納得性が増します。
ご自身の怠惰など、正当な理由がない場合
怠惰な理由で退職した場合、非常に書きづらいと思います。
また1社ではなく複数の会社で試用期間中に退職した場合はなおさらです。
でも心配はありません。
なぜなら、大切なのは「いま」だからです。
当時は怠惰だったかもしれませんが、現在はそうでないのであれば、それをしっかりと証明すれば好印象を与えます。
わかりやすい例で考えてみましょう。
寝坊が多く、会社にいづらくなってしまった例
たとえば、こういうケースの場合、下記のような書き方をすると、好印象を与えるのではないかと思います。
- 30歳にさしかかろうとしているいま、いつまでも怠惰な理由で退職するわけにはいかないと思った
- いままで目覚まし時計は1個だったが10個にすることでイヤでも起きるような環境を作った
- 予定よりも早く起きるようにしてジョギングを始めることでスッキリした状態で仕事に臨めるようになっている
- 「きっちりする」という習慣がなかったので、こういうことを取り入れている
このように、「怠惰を直す理由」「具体的な怠惰を直す手段」「その他の習慣も変えている」のような記載をすると「この人は変化している」という印象を与えることができます。
「試用期間中の退職の理由」が正当であっても正当でなくても、「いま」が大切です。
その意識をもって記載することを心がけてください。