27歳女性、経理経験5年で転職活動。経理求人に応募しても書類選考が通らない

先日、当サイトに求職者の方から以下のような質問をいただきました。
27歳、経理職の経験が5年の女性です。
転職をしたいと思い、経験のある経理の求人に応募していますが、書類選考で落ちてしまいます。
年齢などが影響しているのでしょうか。
この方の転職が成功する方法を考察します。
年齢が影響するのか
法律では例外を除き、年齢を理由に不採用とするのは禁止しています。
とはいえ、応募者の年齢が高くなるにつれ、企業が採用に躊躇する傾向はあるようです。
その理由を挙げてみます。
新しい技術への適応性の低さ
年齢が上がると、若年者に比べて新しい技術やツールに対する適応性が低いと見なされることがあります。
経理の場合、会計ソフトの進化に自分も合わせていく必要があるケースが考えられます。
組織文化への適合性
一定の社会人経験を経ると、自分のやり方やプライドが身に付きます。
これらは仕事によい影響を与える一方で、悪い影響を与える場合もあります。
たとえば、「この方法より、自分のやり方のほうがやりやすい」「年長者の言うことを聞くべきだ」というようなケースです。
その会社のやり方や文化に馴染めないのではという考え方です。
転職を成功させるには
転職を成功させるには、「新しい技術への適応性、および組織文化への適合性が高い」ということを示すことで採用が期待できます。
この場合、「私は適応性があります」というだけでは信用できません。具体的な事例を用いることが必要です。
新しい技術への適応性が高いことを示す例
以下のような例が考えられます。
- 新しい会計ソフトウェアやツールの導入プロジェクトに積極的に参加し、成功裏に完了させた実績
- 新しい会計技術やソフトウェアに対する自主的な学習やトレーニングによってスキル向上に繋がった経験
- 業界の変化や新しい規制に対応した実績
組織文化への適合性が高いことを示す例
以下のような例が考えられます。
- 会社の理念を理解し、それが自分の仕事やキャリアにどのように合致していたかを示す
- 理念に基づいて行動してきた事例と、その効果
これらの実績や経験を事実と数字で用いて説明すると効果的です。
以上のように、「年齢を重ねるにつれ・・・」という各企業が持つ思い込みを翻し、「自分はそうではない」ということを経験と実績で示すと採用が期待できます。
過去の経験や実績で説明できない場合
自分自身で過去をふりかえり、「自分には、新しい技術への適応性、および組織文化への適合性があるか」を分析するには限界があります。
なぜならこれまで蓄積したプライドが邪魔をするからです。効果的なのは、第三者の意見を聞くことです。
仕事でなくプライベートにおけるエピソードでもかまいません。例えば「人の話を聞かない傾向がある」という指摘があれば、それはプライドが高い証拠です。
意見を集めた結果、「新しい技術への適応性、および組織文化への適合性が低い」と判断せざるをえないケースがあるかもしれません。
その場合は、「いまから変える」ことを意識し、行動を続けることです。そして、変化をもたらした事例がPRになります。
以上を参考に転職活動をしていただけたらと思います。