中華料理屋さんに貼られていた求人広告

このブログは、求人サイトで20年以上にわたり求人企業様向けサービスを経験を積んだ担当者が、街中にある求人広告を分析いたします。
求人広告づくりにお役立ていただけたらと思います。
今回は、中華料理屋さんの店内に貼られていた求人広告について考察します。
対象者
このお店に来るお客様、お店の前を通る人
改善ポイント
この求人広告には、「18歳~50歳ぐらいまで」という年齢制限をかけています。
原則として、年齢で採否を判断することは法律(雇用対策法)の規定に反します。
なぜ年齢で採否を決めてはいけないのか
年齢制限を禁止しているのは「個々人の能力、適性を判断して募集・採用することで、一人ひとりにより均等な働く機会が与えられるようにすること」が背景にあります。
募集・採用は、年齢ではなく個々の能力で判断しなければなりません。
募集側は、なぜ年齢で採否を決めたくなるのか
「中高年 採用されない理由」で検索すると、「柔軟性がない」「考え方が固定化している」「プライドが高い」という内容がHITします。
若年層と比較すると、そういった傾向はあるかもしれません。
しかし、すべて中高年の方々がそうではなく、柔軟性をもった方々もおられます。
年齢制限をすると、そういった方々が働く機会が失われます。
ですから、個々の能力で判断する必要があります。
年齢を制限してもよい場合もある
たとえば、その会社において若年層が特に少ない場合などは、「技能・ノウハウの継承の観点」で年齢を制限することができます。
また、制限をかけられるのは正社員のみです。
採用に関しては正しい法的知識が必要ですが、なかなか知る機会がないかと思います。
ですので、採用する場合は社労士に相談することをお勧めします。